神経伝導速度(NCS)検査
末梢神経を皮膚上で電気刺激し、誘発された電位を記録し伝導速度、振幅などを測定することによって手足の痺れや脱力感など、末梢神経疾患、脊髄疾患の診断、病態の把握に活用するものです。
検査方法
症状のある部位によって刺激する神経が異なり、検査内容も違ってきます。
- 運動神経の検査ではそれぞれの神経の支配している筋肉に電極を置いて運動神経の2カ所を皮膚上より電気刺激し得られた波形から異常部位を判別します。
- 感覚神経の検査では実際に神経の走行に沿って電極を配置し皮膚上より電気刺激し得られた波形から異常部位を判別します。
- F波検査は中枢に向かって刺激を発し、その反応を末梢で拾うことでその神経全体の経路を評価します。
- その他、顔面神経検査、瞬目反射、反復刺激などがあります。
神経に与える電気刺激によってピリッとした不快感が生じます。
検査上さけることができません。この点はご理解お願いします。
検査時間
検査する神経数で異なりますが、検査に要する時間は40分程度です。
検査時の注意点
ペースメーカーなど使用している場合は申し出て下さい。